フケ症の人の頭皮には、常に在籍している菌「常在菌(じょうざいきん)」である「マラセチア菌」が多く住み着いてる事が判明しています。
このマラセチア菌と頭皮の異常な皮脂の分によってフケが出やすいと言われています。
では、マラセチア菌の働きとフケが出やすくなるメカニズムについて見ていきましょう。
Contents
マラセチア菌の働き
マラセチア菌は頭皮の皮脂量と連動して活動が活発化されます。まるで水を得た魚。
マラセチア菌の活動が活発化されると、皮脂を脂肪酸に分解します。脂肪酸に分解される事で地肌に刺激を与えターンオーバー(新陳代謝)が活発化され、フケの素となる頭皮の角質細胞が剥がれ落ちやすくなる事でパラパラとしたフケが発生しやすくなります。
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つまり、マラセチア菌と皮脂の分泌量が多いと頭皮を刺激しやすく、ターンオーバーのサイクルが早まることでフケが出やすくなります。
マラセチア菌が増える原因
マラセチア菌が活発になる原因は、皮脂に量だけではなくその他多くの原因があると言われています。
菌の活動が活発になる原因
- 夏場
- 帽子やヘルメットの装着
- ビタミンB2、B6の不足
- 糖分、脂質、アルコールの過剰摂取
- シャンプー剤の洗い流し不足
暑さは菌の動きを活発化させる
夏場は汗をかきやすく、汗の水分で菌を集める頭皮環境となり菌の活動を活発化させます。
同じ理由で帽子やヘルメットの装着も頭皮が蒸れてしまい菌の活動を活発化させてします。しかし帽子を被らなければ太陽の紫外線が頭皮に悪影響を与えてしまいます。女性であれば日傘を使った対策を取り、男性の場合は鞄で紫外線を防いだり、日陰の道を通って紫外線を避けて目的地を目指しましょう。
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頭皮にシャンプー剤を残すと痒みの原因に
頭皮にシャンプーやリンス、コンディショナーの洗い残しがあると頭皮が炎症を起こしやすくなり、かゆみが発生します。
痒さが我慢できずに爪などで頭皮を掻いてしまうことにより、頭皮が刺激されマラセチア菌が活発になるのと同様にターンオーバーのサイクルを急激に早めてしまいます。
もし痒さが我慢できない場合は、指の腹で頭皮の痒い部分を優しく押し込むことで痒みが緩和されます。
マラセチア菌が引き起こす病気「脂漏性皮膚炎」
脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎とは、字のごとく皮脂が多く漏れる事で皮膚が炎症を起こす病気。
頭皮や耳の裏など皮脂腺が多く皮脂が多く分泌される箇所に「かゆみ」、「赤み」、「乾燥(カサつき)」が発生し白い粉がまとまって剥がれ落ちる症状で、放置していると脂肪酸となり加齢臭のような匂いを放ちます。
頭皮は特に皮脂腺が多く、皮脂が他の部分よりも多く分泌されやすいので、素人ではフケ症と脂漏性皮膚炎の見分けはつけにくい為、「ぼくのフケ症治らないなぁ」と思ってる方もフケ症ではなく脂漏性皮膚炎の可能性も大いに考えられます。
脂漏性皮膚炎の原因はマラセチア菌の活動活発化。マラセチア菌の活動を抑えれば脂漏性皮膚炎の改善につながります。
脂漏性皮膚炎の予防・治すには
脂漏性皮膚炎を改善するためには、マラセチア菌の活発を抑える事。
つまり活動を活発化させない頭皮環境を作ることが重要。活発化する原因の反対のことを行えば活動を抑制することができます。
菌の活動を抑制する方法
- 冬場
- 頭を覆う帽子やヘルメットはつけない
- ビタミンB2、B6を意識して摂取する
- 健康的な食生活
- シャンプー剤はしっかり洗い流す
特に重要なポイントは頭皮は常に清潔な状態を保ち、栄養価のある食事を意識的に摂ることです。
フケと頭皮に潜む菌の関係性
頭皮に潜むマラセチア菌は皮脂の分泌増えるほど活動が活発になり皮脂を脂肪酸へと分解します。
脂肪酸に分解されると頭皮が刺激されターンオーバーのサイクルを乱し、脂漏性皮膚炎やフケ症の原因となるのです。
薬品などで一時的にマラセチア菌の活動を抑制できたとしても、薬を辞めてしまうと頭皮環境は結局今のまま。根本から改善していかないとフケ症や脂漏性炎症はいつまで経っても改善しません。
健康的な食事や睡眠など規則正しい生活を継続的に続けることが頭皮環境を正常に整える最善策と言えるでしょう。
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